私はIT企業でデータベースエンジニアの仕事をしています。
最近は大学の後輩から「データベースエンジニアに文系出身者でもなれますか?」という質問を受けることが多くなっています。
「データベースエンジニア」は理系の仕事というイメージが強いようですが
意外なことに、現実には私の会社でも多くの文系出身者の方がデータベースエンジニアの仕事に就いています。
この記事ではデータベースエンジニアに文系出身者でもなれるのか?ということについて現場目線で詳細を解説します。
データベースエンジニアという仕事に興味を持っている文系の方はしっかりとチェックしてください。
もちろん理系の方にも参考になるのでチェックしてください。
(会社によって多少なりとも差があります。1つの参考として考えてください)
データベースエンジニアに求められる最低限のスキル
データベースエンジニアに求められるスキルは以下の5点だと私は考えます。
- 基本的なITスキル(Windowsパソコンが望ましい)
- データベースを構築する能力
- 論理的思考とレポート能力
- コミニケーション能力
- 物事をやりとげる力
新卒者の場合は、2番目の「データベース構築能力や知識」を期待されません。
私は毎年、新人研修の講師を受け持ちます。
基本的なITスキルであるパソコン操作は理系がそつなくこなしているのですが、
逆にコミニケーション能力については文系が勝っています。グループで議論させるとリーダーシップを発揮するのは大体文系でした。
座学でのデータベース学習理解度において、理系と文系で差がないということを私は毎年感じます。
従って、単純にこれらの項目だけ見てもそれほど理系と文系で差がない言えると私は考えています。
ちなみにパソコンの操作は必須です。Macは使うことはほぼないのでWindowsに慣れておきく事を強く勧めます。
データベースエンジニアの適正について
それでは理系文系の違いについてもう少し詳細を見ていきましょう。
私なりに理系出身者文系出身者の有利な点を考え掘り下げてみました。
理系出身者も文系出身者もそれぞれのアドバンテージを意識する事は大事なので是非見てみてください。
理系出身者が有利な点
先ほどデータベースエンジニアに求められる5つのスキルを紹介しました。
その中で理系出身者が文系よりも有利と思われるのは
- ITスキルが比較的強い
- 論理的な思考ができる」
という2点のみになります。
ITスキルの例としてエクセル(表計算ソフト)が使えるか?があります。
エクセルは行と列構成されており、これがまさにデータベースの概念そのものと私は考えます。
理系出身者はエクセルが使える人が多いので、メチャクチャ有利と私は断言します。
このエクセルの基本操作は新人研修ですぐに覚えられますが、データの集計や比較を実務レベルで行うには多少時間がかかると私は思います。
理系出身者はエクセル基本操作を習得している事で、多少なりとも文系出身者よりも有利と言えるわけです。
また理系出身者は大学でレポートを出す機会が多く、論理的な思考を身に着けている方が多い。
そしてレポート能力(報告する能力)が高いといえます。
これも理系出身者が有利な点と私は思います。
文系出身者が有利な点
それでは文系出身者についても見ていきましょう。
先ほどデータベースエンジニアに求められる5つのスキルを紹介しました。
その中で文系出身者が理系出身者よりも有利と思われるのは「コミニケーション能力」でしょう。
データベースエンジニアは要件定義のためお客様との会話が必須です。
どうしても理系出身者はこのコミニケーション能力が低い傾向にあります。
私はお客様の立場に立って、なるべく分かりやすい平易な言葉で話す事を心がけています。その事で安心感、信頼感を得れる事を私は日々の業務の中で実感しています。
実際に理系の人は専門用語が分かるのは当たり前とばかりに難しい言葉を並べてしまいお客様を混乱させてしまい、私がフォローした事がありました。
これは極端な例ですが、専門用語を使わないように心がけても、平易な言葉で説明するのは簡単ではなく、私は今でも意識しながら注意深く話ようにしています。
また会社内のコミュニケーションでも同じことが言えると私は思います。
営業とSEでは専門用語の理解度が異なるため、相手によって伝える言葉を選ぶ事で、会社内の情報伝達がスムーズになる事を実感しています。
つまり「コミニケーション能力が高い」というのは文系出身者が有利な点であり、大きなアピールポイントと私は思います。
実はデータベースエンジニアになるには文系出身者が有利?
以上のことから考えると実は理系出身者が有利なのは技術的に見れば「エクセルが少し使える」という程度です。
あとは理論的思考さえ身につければ文系の方でもそれほど不利ではありません。
逆にコミニケーション能力が高いという点では文系出身者の方が有利とも言えます。
実際に私の会社でもそのコミュニケーション能力で、多くの文系出身者が大きなプロジェクトを率いています。
文系出身だからデータベースエンジニアは無理では?と思っている人も多いかもしれません。
しかし私の会社を含め、多くの会社で文系出身者が採用され、活躍しているという事実を知って欲しいです。
データエンジニアになるため文系出身者が勉強しておくべきこと
文系出身者が有利な点があるとは言え、何も準備せず入社すると苦労します。(採用段階で落とされてしまう可能性もあります)。
このため最低限、使えるようになったほうが良いと思われるスキルについて説明します。
特にエクセルは私が新人に持っていて欲しいスキルのNo.1なので、少しでも入社前に是非慣れていて欲しいです。
エクセルは使えるようになっておきたい
データベースは、データの中身がエクセルと同じく、縦(行またはrow)横(列またはcolumn)で構成されます。
このため、作成するドキュメント(設計書やテスト結果)をエクセルにまとめる事が多いのです。
実際の使い方として例えば、元のデータベースと新しく作成したデータベースをエクセル上で比較し、差異がある部分を見つけ出す作業を行います。
このためエクセルはデータベースエンジニアの必修科目と言っても過言ではないと私は考えています。
実際にパソコンで動かしながら入門書の内容を一通りやってみる事を私はお勧めします。
目安としては「vlookup関数」が使えるようになれば、ひとまずOKです。
ただし、残念な事にエクセルはマイクロソフトの有料アプリです。
安く上げたい場合は
- 大学のパソコンを利用する(大学がライセンス契約をしている場合)
- 他の無料の表計算アプリを使う(グーグルのスプレッドシートというクラウドアプリは「vlookup関数」も使えるのでお勧め)
も是非検討してみてください。
テキストエディター
文章や文字を書くためのアプリです。ワープロソフトと似ていますが、文字の大きさや色などの修飾はできません。
Windowsの標準アプリに「メモ帳」がありますが、それを高機能にしたものと考えてください。
私が実際に行っている使い方は、例えばデータベースを操作するSQL言語で
- データベースを作成するコマンドを書く。
- データベースを検索コマンドを書く。コピペしてパラメータを変更し数パターンSQLを作る。
- エディターからデータベースクライアントにSQLをコピペし検索を実行する。
- 検索結果を一時的に保存する。
等々エディターを使わないデータベースエンジニアはいません。
私の周りのデータベースエンジニアでも人によってエディターに好みがあり、利用されているエディターさまざまです。
最初は文字列検索と文字列置換が使えればよいので、どんなエディターでも良いと思いますが、お勧めはサクラエディタ(無料)です。
入社後、身近な先輩が使っているものに乗り換えるのも手です。
使いこなしやショートカットなど教えてもらえるので、絶対に早く上達します。
まとめ
データベースエンジニアというと理系の仕事と捉えている人も多いかもしれませんが現実には現場で多くの文系出身者の方が活躍しています。
そして採用レベルで言えば理系文系という垣根が現実にはなくなってきています。
文系ということで諦めている人もいるかもしれませんが最低限の知識があれば文系の方でもデータベースエンジニアになることができると私は思います。
あくまでも我社の事例であり全ての会社があてはまるわけではありませんが、他の会社でも文系出身者が増えているのは、間違いありません。
文系だからといって諦めずに、データベースエンジニアの仕事を目指していただきたいと思います。