データベースエンジニアになるために必要な資格を聞かれることがあります。
新卒の方も転職の方も採用されるための準備として資格取得を考えることは理解できます。
実はデータベースエンジニアになるために必須の資格はありません。資格がなくてもなれるのです。
ただし、採用を有利にする資格や仕事の現場で役立つ資格はあります。
この記事ではデータベースエンジニアになるために有利な資格について、データベースエンジニア歴25年の私が解説いたします。
データベースエンジニアの資格を取得するメリット
データベースエンジニアの仕事は、必ずしも資格を必要とする訳ではありません。
しかし、資格取得には様々なメリットがあるのも事実です。以下にいくつかメリットをあげます。
・資格取得の努力やスキルを示す客観的な証となるため、就職・転職時の面接で評価されやすい。
・お客さまからも、一定レベルのプロフェッショナルだと判断され、信頼を得られる。
・資格を取得するための勉強をすることで、スキルアップがに繋がる。
・「資格手当」ある会社を選べば、収入として給与に+αが見込める。
・取得が困難な資格を得ることで、給料査定や出世にプラスの査定がなされる可能性がある。
・社内でスキルを期待されプロジェクトにコアメンバーとしてアサインされる可能性がある。
私なりにメリットをまとめると
自身の知識およびスキルアップ
他人からの評価向上
という2点に集約されると考えています。
資格の取得には時間がかかりますが、個人的には努力に見合ったリターンを得られると考えています。
それは新卒であれば、仕事を早く覚えられることです。
資格の知識と仕事上の作業とが上手くかみ合う事で、現場での対応力が各段に上がることは私も経験しています。
ただし、逆もまた真なりで、実作業を行いながら勉強することで、現実感をともなった知識が得られれます。
ようは、予習をするか復習をするかという話です。
私のお勧めは予習です。
予習をすると現場で余裕をもって対処できたそんな経験も私にはあるのです。
また、中途採用では書類審査で持っている資格で知識を値踏みされ、
面接で実務経験を聞かれると私は予想しています。
また、資格取得後お客様から意見を求められ、それが採用される事もありました。お客様から一目置かれ信頼されていたという事です。
データベースエンジニアになるために有利な資格
データベースエンジニアになるために、有利な資格とは何でしょう。
端的に知識やスキルを証明できる、私が考える資格は以下です。
私個人の意見としては、新卒者は、取得が容易な資格から取得するとよいと思います。
大切なのは、資格の知識から作業指示者の意図を分かるようになる事だと私は考えています。
オラクルマスター(ORACLE MASTER)
データベース管理システムとして業界シェアNo.1のオラクルデータベースに関する資格試験です。
オラクルマスターは2020年から新資格体系が導入され、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナのクラスがあります。
「ブロンズDBA」
初級であるはブロンズはオラクルバージョンに依存する問題は出題されません。このため、データベース管理者として基本的であり本質的な内容を問われます。
オラクルだけでなく他のデータベース管理システムでもそのまま通用する内容とも言えます。
私見ですが、ブロンズDBAはデータベースの資格としては難易度が低くくデータベースに関する基本的な知識を有している証明になるので、取得しておいて損はありません。
新卒でも机上の学習で取得でき、新卒者では取得している人は珍しいため、採用時のアピールポイントになると私は考えています。
「シルバーDBA」
ブロンズDBAより専門性の高い知識が要求されます。また、シルバーには、「シルバーSQL」という開発者・分析者向けの資格もあります。
シルバーDBAにもデータベースの管理コマンドとしてその操作言語であるSQLの初歩的な知識が、必要となります。
私の感覚では、新卒採用での取得は難しいかもしれません。
中途採用であればシルバーは取得の努力に見合った良い資格です。
中途採用では、会社が求人しているポジションにも拠りますが、スペック的にはこの資格で採用されると私は考えています。
また、データベース案件を仕切るプロジェクトマネージャー(PM)は慢性的に不足しているので、
将来的にPMとして活躍することに意欲を見せると採用率はさらに高まると私は思います。
情報処理技術者試験
「ITパスポート」「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」
データベースエンジニアである前にITエンジニアとしての基本的な知識が問われます。
私が考えるに、これらの資格はITの基本素養があるという証明になり、新卒採用が有利になると私は思います。
私の会社では、入社後新卒採用の場合「ITパスポート」「基本情報技術者試験」を1年以内に合格するように言われます。
遅かれ早かれ取得する事になるので、在学中早めに取得する事は合理的だと私は思います。
私が考えるに、中途採用の場合、基本素養はあって当たり前なので「ITパスポート」「基本情報技術者試験」で採用が有利になるとは思えません。
中途採用ではこれまでのデータベース経験が重視されるので、これらの資格はなくても構わないのですが、上位の資格「応用情報技術者試験」を狙ってほしいところです。
未経験中途採用では、「応用情報技術者試験」の取得で心意気を見せるのもよい考えだと私は思います。
「データベーススペシャリスト試験」
データベースの要件定義、開発、運用、保守に関する知識が問われます。データベース操作言語であるSQLや業務に関する知識も必要です。
私の意見ですが、オラクルマスターのようなベンダー試験でないため汎用性が高い資格です。
かなり難易度が高いのですが、この資格だけで採用が決まる場合もあるのでチャレンジし甲斐があります。
中途採用では実務経験が重視されるのは前述のとおりなので、実務経験に自信があればこの資格に頼る必要はないと私は考えます。
データベースベンダー試験
データベース管理システムのベンダーが独自に行っている資格試験です。上記のオラクルマスターもオラクル社のベンダー試験です。
ベンダー試験の特徴は、そのベンダーのデータベース製品に特化した知識が、問われるということです。このため、その製品を利用している企業や、その製品で開発を行っている企業では、非常にニーズが高いのです。
ベンダー資格にどのようなものがあるのかについては、今後記事を書いて補足したいと思います。
データベースエンジニアにとって資格より大事な知識
中途採用で異業種からデータベースエンジニアになる場合、1つ強力な武器があります。
それは業界知識と私は考えています。
その業種でどのようなデータがあり、何を指標に業績を判断するのか。
データベースエンジニアのスキルに加えてそのような知識があれば、その業種の顧客にとってかゆいところに手が届くデータベースシステムを提案できるに違いありません。
データベースエンジニアのスキルは入社後、研修や仕事をしながら身に着けることができますが、顧客となる業種の業界知識を持っている人は、私の会社にもあまりいません。
このためデータベースエンジニアとしてのスキルが全くなくても採用される可能性があります。
まとめ
データベースエンジニアになるために有利な資格ですが、
新卒採用であれば、
「オラクルブロンズDBA」
「基本情報技術者試験」
中途採用であれば
「オラクルシルバーDBA」
「オラクルシルバーSQL」
「データベーススペシャリスト試験」
ベンダー資格
がお勧めです。
この中で難易度が高い「データベーススペシャリスト試験」はそれだけで採用される可能性を秘めた資格です。ベンダー資格は、会社側のニーズがあれば採用の可能性は高いです。
また、異業種からの転職であれば、業界知識がウリになります。その業界の資格があれば取得しておくとよいでしょう。
採用する会社によって求める人材ももとめるスキルも違います。募集している職種や顧客をよく調べて対策し、データベースエンジニアとしての採用を目指しましょう。