この記事で分かること
- Windows のローカルPCに SQLite を入れる流れ が分かります。
sqlite3コマンドで DBファイル作成、テーブル作成、INSERT、SELECT を試せます。- 同じ DB ファイルを GUI ツールで開いて中身を確認する考え方 が分かります。
- オンライン環境やブラウザ内SQLiteではなく、ローカルで試すメリット が整理できます。
はじめに:オンラインの次はローカルで試せると強い
SQL を学び始めた段階では、まずはオンライン環境やブラウザ内SQLiteで手を動かすのが安全です。
ただ、少し慣れてくると、「自分のPCの中に DB ファイルを作って、あとから何度も開き直したい」 と思う場面が出てきます。
そのときにちょうどよいのが SQLite です。
SQLite は、サーバーを別に立てなくても 1つの DB ファイルをそのまま扱える ので、
- ローカルで安全に試せる
- 作ったデータを残しておける
sqlite3コマンドでも GUI でも同じファイルを見られる
という使いやすさがあります。
この記事では、Windows を前提に、
- SQLite を入れる
sqlite3で DB ファイルを作る- テーブルを作ってデータを入れる
SELECTで中身を確認する- GUI でも同じ DB を開く
ところまでを、最小限の手順でまとめます。
1. ローカルに SQLite を入れるメリット
ローカルに SQLite を入れるメリットは、「試した結果を自分のPCにそのまま残せること」 です。
オンライン環境やブラウザ内SQLiteはとても便利ですが、次のような制約があります。
- ブラウザを閉じるとデータが消えることがある
- サービス側の仕様変更に影響されることがある
- 外部サービスに置きたくないサンプルデータもある
一方、ローカルSQLiteなら、
sample.dbのような DB ファイルを自分で持てる- 後日もう一度開いて続きを試せる
sqlite3でも GUI でも同じファイルを参照できる
ので、「少し腰を据えてSQLを試したい段階」 に向いています。
2. SQLite をインストールする
Windows では、SQLite の公式配布物から sqlite3.exe を使える状態にするのが手軽です。
大まかな流れは次のとおりです。
- SQLite のダウンロードページ(公式)を開き、Precompiled Binaries for Windows の
sqlite-tools-win-x64-….zip(64bit Windows 向けのコマンドラインツール一式)などを入手する(ファイル名の数字はバージョンにより変わる) - ZIP を展開する
sqlite3.exeがあるフォルダを分かりやすい場所に置く- 必要ならそのフォルダにパスを通す
たとえば、次のような場所に置くイメージです。
C:\tools\sqlite\
sqlite3.exe
2-1. インストール後の確認
PowerShell やコマンドプロンプトで、次のように実行してバージョンが出れば準備完了です。
sqlite3 --version
バージョン番号が表示されれば、sqlite3 コマンドが使える状態です。
もし sqlite3 が見つからない場合は、次のどちらかを確認します。
sqlite3.exeがあるフォルダに移動してから実行する- そのフォルダを環境変数
PATHに追加する
3. sqlite3 コマンドで DB ファイルを作る
SQLite はサーバー型の DB ではないので、ファイル名を指定して開くだけで DB を作れる のが特徴です。
たとえば、作業用フォルダで次のように実行します。
sqlite3 practice.db
これで practice.db というファイルを開けます。
存在しなければ、新しく作られます。
起動後は、SQLite のプロンプトが表示されます。
sqlite>
この状態で SQL を順番に実行していきます。
3-1. 終了するとき
SQLite の対話モードを抜けるときは、次を実行します。
.quit
4. テーブル作成・INSERT・SELECT を試す
まずは最小限の users テーブルを作って、データを入れて、取り出してみます。
4-1. テーブルを作る
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
age INTEGER,
city TEXT
);
エラーが出なければ、テーブル作成は成功です。
4-2. データを入れる
INSERT INTO users (name, age, city) VALUES
('Alice', 25, 'Tokyo'),
('Bob', 32, 'Osaka'),
('Carol', 29, 'Nagoya'),
('Dave', 41, 'Fukuoka');
これで、4件のサンプルデータが入ります。
4-3. SELECT で確認する
SELECT *
FROM users;
結果は次のようなイメージです。
1|Alice|25|Tokyo
2|Bob|32|Osaka
3|Carol|29|Nagoya
4|Dave|41|Fukuoka
まずは、自分で作ったテーブルから自分でデータを取り出せる ことを確認しましょう。
4-4. WHERE も試す
SELECT name, city
FROM users
WHERE age >= 30;
こうすると、30歳以上のユーザーだけを取り出せます。
Bob|Osaka
Dave|Fukuoka
この段階までできれば、SQLite をローカルで触る最初の準備としては十分です。
5. GUI ツールで同じ DB ファイルを開いて確認する
sqlite3 コマンドは軽くて便利ですが、表の形で見たい ときは GUI ツールが向いています。
よく使われる選択肢としては、たとえば次のようなものがあります。
- DB Browser for SQLite(公式。インストーラはサイト上部の Download や ダウンロード案内 から)
- SQLiteStudio(公式。ポータブル版などもあり)
使い方の流れはだいたい共通です。
- GUI ツールを起動する
practice.dbを開く- テーブル一覧から
usersを選ぶ - データ表示タブや Browse 系の画面で中身を見る
ここで大事なのは、sqlite3 で作った DB ファイルを、そのまま GUI で開ける ことです。
つまり、
- コマンドで SQL を打つ
- GUI で結果を目で確認する
を行き来できます。
5-1. GUI はどんなときに向いているか
- テーブル一覧を見ながら確認したい
- 行データを表形式で見たい
- SQL にまだ慣れておらず、まず中身を目で追いたい
一方で、SQL を覚える段階では sqlite3 で自分の手で書いてみる方が理解しやすい です。
そのため、最初は sqlite3、確認や補助で GUI、と考えるとバランスが取りやすいです。
6. どんなときにオンライン環境よりローカルが向くか
ローカルSQLiteが向くのは、次のような場面です。
- 同じ DB を何日かかけて育てたい
- 作ったテーブルやデータを消したくない
- 実ファイルを別ツールで開いたり、バックアップしたりしたい
- 将来的にアプリ内部の SQLite ファイルも覗いてみたい
特に最後の点は重要です。
SQLite をローカルで扱えるようになると、学習用の practice.db だけでなく、実際のアプリが内部で使っている SQLite ファイルを読み取り専用で確認する こともやりやすくなります。
たとえば Cursor の state.vscdb を調べる記事でも、
「どんな SQL を投げるか」は分かっていても、その SQL をどこでどう実行するか が分からないと手が止まりやすいです。
まずはこのローカルSQLiteの手順を押さえておくと、次の応用に進みやすくなります。
